北中城の「むぎの穂こどもくらぶ」(高学年対象の学童)で
型紙を作るところから最後の水元までを体験する4日間のワークショップを行いました。
昔学校で紅型、型彫りからやったことがあるとのこと。
年代もバラバラで聞いていたことでした。
いろんな方に聞くところによると。。。。
サラッとみんな言うけどどうやってやったの?
?????
いろんな方に聞くたび、美術の先生はどうやって
数百人に紅型、
しかも型を作るところからさせていたのだろう。。。。。
と疑問しかありませんでした。
その疑問だらけの「大勢に紅型の型から作って紅型を染める」を私がやることになったのです。
高学年の子どもたち行ってみるとわかるのですが妙に落ち着いていて、
だけど人懐っこくて条件としてはありがたい子どもたちが揃っていたのです。
準備から初日
準備もとても短期間で3日前に言われて始まったくらいの感じでした。いろいろ、できなかったことをなんか上手くクリアして初日の型彫りを迎えました。
1時間ほどで彫れるようにすること
複雑でないこと、わかりやすい模様であること
何回か変更してようやく前日の夜に何をするか決まりました。
カッターで引き彫り、指を切ったり、型を切り落としてしまったりなどみんな思った以上にしっかりやってくれて型彫りを終えました。
私の持ち帰りの宿題も多かったのですが20名の型彫りの続きをやって、カシューを使って紗張りをし吊りを切って型紙の完成。
2日目は、糊で型置き
ただここでコロナが増えてしまって半分の子にしかやってもらえなかったけれど簡単だと思っていた作業なのに人に教えるのって一緒にしてあげるのってこんなに何したらいいのかわからんか。。。というくらい自分がどう動いたらいいのか悩みました。
この後も半分の子の型置きと地入れ(にじみ止め)をしたり持ち帰りの宿題は続きます。
3日目は、色差し(染め)
4分の3くらい戻ってきてくれたので染めは助かりました。
今回から天然顔料を使用しての染め。
子どもたちの刷り込みなど気になるところでしたが始まってみたらいろんなことになってしまってまっ良いか!となってしまうところも多々ありました。思った以上にしっかりと守ってくれる子のおかげでしっかりかりと染めることができました。
お家では、乾燥の部屋に入れてアイロン、蒸し器にかけました。
4日目 緊張の水元
本来は5日以上乾燥させて置いておくというのが通例なんですが時間の都合上2日くらいしか置けなくて
それでいて刷り込み甘め天然顔料を使い始めて浅いという悪条件。
作業としては一番楽なのに一番緊張していました。全ての色がいなくなってしまうのではないかという恐怖。。。
浸けて頃合いになったら子どもたちと洗う。。。
なんと
きれいに色が残っている!!!!!
実はひとりで感動しっぱなしで嬉しくて嬉しくて
これって凄いなと思っていました。
さすが醍醐味の水元の瞬間、
今まで15年くらい紅型やっているのですがこんなに流れなかったのは初めてでした。
(天然顔料が初めてというわけではないのですが刷り込みが甘くてもこんなに色が残っているということは経験がなかったので)
庭に干すつもりが保護者にも見てもらいたい!がはたらき入り口付近に干すことにして小さな展示会のようにして干しました。
初めての挑戦だったわけですがみんなが作り終えることができて本当によかったなと思いました。
依頼から開始までが3日くらいでたまたま型紙を仕入れていたことや型紙も少しアレンジを加えて
自分で彫ってみて1時間未満でできることも試して悩みながら壁にもかなりぶち当たりながら
困ったことも多々ある3日間の中で小学生でもできるようにというところに目を向けてどうにか今回のワークショップの内容を決定することができたと思います。
まだまだ至らないところも多かったのですが学童のスタッフのみなさんの見守りも大きかったと思います。
前職の美術の先生をやっていたおかげで大勢の子どもの質問に動揺することもなくひとつずつ取り入れながら対応できたのも良かったことでした。
出来上がりがどの子も良い感じでてきているのが
いちばんの嬉しいことです。
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